社長かむばっ~く
冷たい西風に阻まれ薪積みに手間取って遅い昼飯となった。
のんびりと弁当を食べていると、「ザッツ、ザッツ」と
社長がやってくる足音が聞こえた。(社長の歩く音は独特なので
直ぐわかる。何だかとてもエラそうな音がするのだ…。)
「おい、あまのじゃく! これ何だか知ってるか? 」と
大玉切りのテーブルの上にポンと放った。
「知ってますよ」と即答すると
「ホウ、博識だな」と言って、プイと事務所に戻って行った。
「南天でしょ」と言う前にエラそうな足音は去ってしまったが
よっぽど悔しかったんだろうな。と卵焼きをほおばりながら
ちょっと優越感に浸った…。
いや待てよ、よく見ると違うな、千両でもないし万両でもないな。
木苺の実を大きくしたような、ラズベリーの仲間かな?
こりゃ、判らん。 社長ゴメン教えて…
しゃ、社長~ カムバッーク !
つづく
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