恋? の季節

蘇 庵

2011年06月01日 19:22

「うの奴が恋を食べるんだ」と社長がつぶやいた。

( えっ、また可笑しなことを言いだした。 )

「何か撃退方法がないかな」と調整池をみつめながら
話し続ける。

( 何だ、鵜が鯉を食べて困っているのか。)

「黄色いロープを張り巡らすのはどうです。 
景観は悪くなりますが…。」と答えると

「 うーん 」と唸って去って行った。

社長は毎朝鯉にエサを与えるのが日課だ。
きっと馴染みの鯉がいて名前なんか付けちゃって
「鯉子ちゃん出ておいで」なんてつぶやきながら
エサをまいているに違いない。
「いずれ来る大震災に備えての食料確保だ。」
なんて言っていたが、きっと食べられない口だろう…。

      
   

   後日、フロート゜の下に網を付けた物を池に浮かべた。
  鵜が来た時に魚が逃げ込める場所をつくった訳である。
  こんな、社長の手作り品が構内の彼方此方にあるので
  つぶやきとともにまた紹介します。

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