クチバシの黒い方がメス

蘇 庵

2014年02月01日 19:27

「 ガァー! 、( 腹減ったぞー!) 」



昨年までは池から遠く離れることはなかったが。

最近はチェーンソーの音にもすっかり慣れて仕事場にも出没し、

言いたい放題 鳴きわめいている。

「 ガァー! 、( 備蓄生食料様のお通りだー、道をあけろ!) 」






あー ! 早く会長は来ないかな、これじゃ危なくて仕事にならんな。^^;

「 ガァー ! ( いきものがかり、早くご飯にしなさいよ ! )




・・・さいよ ?  って、 もしかしてメスなのか ?

「 ガァー ! ( ニブイやつね、会長はとっくにお見通しよ ! )

うーん、メスもかなり性格悪そうだな。






或る日の会長談・・・。

「先日、何時ものようにエサをあげていたら、一匹だけフロート草むらから

なかなか出て来ない。腹でもこわしたのかと心配しておったら、なにやら

後ろ髪をひかれるようにエサ場へと来たんじゃが。その時どこからともなく

カラスが飛んできてフロート草むらに入ると、タマゴをくわえて飛び去ったんじゃ。」

「ほんに可哀想にな・・・。」

なんだか日本昔話風になってきたな。

ただエサの誘惑に負けただけでしょう。

「で、判明したんじゃがクチバシの黒い二匹がメスなんだよ。」




「ほんに可哀想な事をしたな。」

ハイハイ、それで機嫌が悪かったたんですね・・・。

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